日本代表「アピール度チェック」 ロシアW杯に一歩近づいた選手は?
GK&DF:槙野が先発起用に応えて奮闘
■川島永嗣(メス)=○
多くの守備機会があったわけではなく、失点もシュートそのものはノーチャンス。実質的にはほぼ「評価なし」に近いかもしれない。しかし、失点した場面というより、その時間帯に日本チーム全体がバタバタしていた時に、後方から強い影響力を発揮できればベターだったか。バックパスを受けた際に蹴り飛ばすのではなく、リスクの小さい範囲で味方に丁寧につないでいたのは好印象だった。
■酒井宏樹(マルセイユ)=○
酒井のサイドから崩された場面はほとんどなく、後半42分という時間帯に相手ペナルティーエリア内まで攻撃参加して、乾のクロスをヘディングで折り返して決勝アシストをマークした。一方で何度か余裕を持ってクロスを上げられる場面で、最も手前にいる相手に引っ掛かるボールが多かったのは気になった。
■吉田麻也(サウサンプトン)=△
失点シーンでは相手FWウッドに背後に入られて、クロスボールを被る痛恨のプレー。それ以外の場面では一度ダイアゴナルのフィードボールへの対応が遅れたくらいで安定感があっただけに、失点シーンのワンプレーが悔やまれた。
■槙野智章(浦和)=◎
前半43分の決死のシュートブロックや、後半12分にCKからボールを受けターンをした相手に対して鋭い出足の守備も見せた。吉田とのコンビでウッドを監視したが「そういう選手と90分ガチャガチャやるのは嫌いじゃない」と、改めて局面での強さを持っていることを証明した。
■長友佑都(インテル)=△
特に乾が左サイドに交代で入ってからは、良好なコンビネーションで攻撃を活性化させた。しかし、失点の場面では井手口と二人で応対したにもかかわらず、縦に突破されてクロスを許してしまったのは残念だった。