ハリルホジッチ新監督は対話重視 まずは本田、香川ら主力の自信回復から!?

ひざを突き合わせて直接面談

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督は、主力選手の自信回復のために直接面談を持つ方針を明らかにした。日本は昨年、ブラジルワールドカップで1次リーグ敗退に終わり、今年1月のアジアカップオーストラリア大会でも準々決勝で姿を消した。ボスニア・ヘルツェゴビナ人指揮官は、この原因の占める割合について精神的な問題が大きいと分析した。
「まず個人的に、グループとして話をしないといけない。何人かの選手には自分に自信を失っている。2、3年前は、その選手はもっと良い選手だと思っていた。勇気づけることが大事。私の仕事の多くは、自 信をつけさせ、勇気づけ、喜びを持たせること」
 指揮官は、13日の監督就任会見でそう語った。明言はしていないが、現在の日本の躍進を支えてきた2人のエースもそこに含まれているはずだ。MF香川真司は昨季マンチェスター・ユナイテッドで出場機会を失い、FW本田圭佑は現在ミランで14試合連続ノーゴール、ノーアシストが続いている。
 彼らは、ブラジルワールドカップ優勝を目標に掲げていたが、屈辱の未勝利で1次リーグ敗退という憂き目を見た。その後、本田は今季開幕直後の7試合で6得点2アシストと爆発したが、ここ3試合はスタメンからも外れている。香川はドルトムントに復帰後、しばらくコンディション不調を露呈。徐々に調子を上げている最中だが、今季リーグ戦1得点と本来の決定力 は見せていない。
 彼らだけでなく日本代表の主力選手たちは、所属先でも多くの悩みを抱えている。これまで代表を支えてきた主力選手の自信を回復させることこそが、チーム浮上の鍵だと感じているようだ。
「彼らがすでにいいプレーをしたことを忘れてはいけない。その(復調)ための経験を私は持っている。彼らは自信がないのかもしれない。個人的な問題を抱えているかもしれない。コーチングなどで選手と話して向上させようと思っている。会話することで建設的な関係を築きたい。選手がもっと努力していけるようにしたい」
 3月下旬の国際親善試合で初めて選手とひざをつき合わせて向き合う。そこで不振の原因を取り除く。ハリルホジッチ監督は18年のロシアワールドカップでの 成功に向けて会話を重ねることを第一歩とするつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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