槙野智章が自己分析「監督にとって難しい選手」 代表で“悩ましい存在”の理由とは?
「国内組は海外組に比べて…」の違いに言及
そう決意をもって臨んでいた槙野だったが、チーム招集の24人の中でも日程の厳しさはトップだったかもしれない。何しろ、所属の浦和がAFCチャンピオンズリーグ、リーグ戦、天皇杯を含めて7連戦となり、その全てにフル出場したからだ。そして、その7戦のラストだったベガルタ仙台戦から中5日で、この2連戦の最初のゲームに起用された。しかし、槙野は「疲労のところは、自分では心配していなかったです。厳しい連戦ができるのはサッカー選手にとってもなかなかないことで、大歓迎です」と、むしろ喜びを語った。
日本代表のセンターバックは、吉田がリーダーシップを発揮しており、そのパートナー選びがW杯本大会へ向けたテーマの一つになっている。昌子源と植田直通の二人は所属の鹿島アントラーズで4バックのセンターを常に務めているが、槙野は浦和で3バックの左ストッパーを長らく務め、現在は4バックの左サイドバックだ。自身が話したように、ユーティリティー性は強みでありながら、監督にとっては悩ましい存在とも言える。だが、それでも槙野には負けたくない思いがある。
「ワールドカップは、やっぱり夢ですよ。ただ、夢で終わらせたくない。30歳になって、個人的には最後のチャンスだと思う。自分のいる環境でしっかり結果を残しながら、この青いユニフォームを着て日の丸を背負う覚悟と責任で毎日を過ごさないといけない。国内組は海外組に比べて、厳しい環境とは言いづらいかもしれないからこそ、自分で常に良い緊張感を持ってやることが大事だと思う」