ネイマールの“酸素マスク姿”が話題 標高3640mの高地での試合に本音「非人道的だね」
過酷な高地への対策を強いられたブラジル代表 監督の一言「プレーするのは難しい」
ロシア・ワールドカップ(W杯)本大会出場をすでに確定させているブラジル代表は、現地時間5日に行われた敵地ボリビア戦をスコアレスドローで終えた。標高3640メートルの高地ラパスで行われた一戦で、セレソンは過酷な高地への対策を強いられていた。
その様子を公開したのは、エースのFWネイマール(パリ・サンジェルマン)。自身のインスタグラムで、選手たちが酸素マスクを身につけながら何やらロッカールームで会話する様子が収められている。
標高2500メートルを超えるような高地では高山病を発症するケースもあり、慣れていない選手たちに及ぼす影響は大きいとされている。ボリビアやエクアドルなど高地でのアウェーゲームでは、ブラジルやアルゼンチンなどの強国が敗れるケースも珍しくない。日本代表FW本田圭佑が今夏移籍したメキシコのパチューカも、本拠地は標高2400メートル以上の高地で、移籍時にはその適応に注目が集まった。
ネイマールはインスタグラムに「こんなコンディションでプレーするのは非人道的だね。フィールド、標高、ボール、全てが悪かった」と綴り、過酷な環境でのプレーだったと振り返っている。さらに「こんな環境でも良いパフォーマンスができて満足だ」と続けている。
英紙「デイリー・ミラー」によれば、ブラジル代表のチッチ監督も試合後に、「ここ(ラパス)でプレーするのはとても難しい」と高地でプレーすることの過酷さを語っている。何度も南米予選を経験しているブラジル代表戦士たちにとっても高地での試合ではダメージが大きく、その後のケアには細心の注意を払う必要があることを物語っている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images