南米予選は“4差”に6カ国の大混戦 W杯出場圏外のメッシ擁するアルゼンチンに残された道は…
2位ウルグアイは優勢、実質残り「2.5枠」を5チームで争う
ロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選は現地時間5日に第17節が行われ、10日に行われる最終戦を残すのみとなった。本大会への自動出場権を手にできる上位4カ国のうち、決定しているのは首位ブラジルのみ。2位以下、6チームが勝ち点差4の中にひしめく大混戦となっている。5日のペルー戦でスコアレスドローに終わった大国アルゼンチンはW杯出場圏外の6位に転落したが、最終戦に勝利すれば高い確率で本大会への切符を獲得できそうだ。
10カ国で争われる南米予選は、上位4チームが本大会出場、5位が大陸間プレーオフに回る。最終戦を残して勝ち点38と断トツ1位のブラジルがすでにロシア行きを決めており、8位エクアドル、9位ボリビア、10位ベネズエラが予選敗退となった。しかし、裏を返せばプレーオフも含めて6カ国にまだ本大会出場の可能性が残っている。
対象国は2位ウルグアイ(勝ち点28)、3位チリ(同26)、4位コロンビア(同26)、5位ペルー(同25)、6位アルゼンチン(同25)、7位パラグアイ(同24)。最終戦の対戦カードは、ブラジル対チリ、ウルグアイ対ボリビア、ペルー対コロンビア、エクアドル対アルゼンチン、パラグアイ対ベネズエラとなっている。
最も優位な状況にあるのは2位ウルグアイだ。最終戦の相手ボリビアは高地で行われるホームゲームでは無類の強さを発揮するが、今回はウルグアイがホーム。さらに、仮に敗れたとしてもチリ、アルゼンチンが勝利した上で、コロンビア対ペルーが引き分け以外の結果でなければ5位には転落しない。さらに、勝ち点で並ぶ可能性があるペルーとアルゼンチンとは得失点で9差をつけており、突破は極めて濃厚と言えるだろう。
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