ハリル監督が「体脂肪率12%」のメンバー選考基準を再提示 「W杯への準備は始まっている」

基準以上なら「準備不足でリストに入らない」

「それぞれの選手が所属クラブで日々トレーニングや試合をしているが、その間にFIFAマッチデーで合宿をする。その両方でポジションを勝ち取る戦いをしなければいけない。この8カ月は彼らに重要な時期だ。一人ひとりがポジションを勝ち取るために戦い、W杯に向けた準備をしなくてはいけない」

 そして、ハリル監督にとって「準備ができているのかどうか」という一つの基準として、15年の就任当初に大きな話題になり物議も呼んだキーワードが復活した。

「体脂肪率が12%を超えていれば、準備不足でありリストに入らない」

 就任当初のメンバー発表記者会見では、体脂肪率のリストが書かれた紙を報道陣に見せつけるようにしたことが波紋を呼び、一部の選手からは戸惑いの声も出ていた。最近ではそのワードを耳にすることがなかったが、改めてハリル監督にとってはフィジカル面の準備ができているかを示す有力な基準になっていることが明らかになっている。

 サッカー選手たちにとって大きな目標であるW杯出場。そのチャンスをつかむためには、トレーニングに全力を尽くしながらも「体脂肪率12%以下」という明確なハードルをクリアしなければならないことが明らかになっている。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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