W杯南米予選は「7差」に7カ国の大混戦 メッシ擁するアルゼンチンも敗退危機に直面

アルゼンチン対ペルーが運命を分ける一戦に

 混沌とした状況で迎える10月連戦の対戦カードは以下になる。第17節の国名のカッコ内は現状の勝ち点だ。

[第17節/10月5日]
アルゼンチン(24)vs ペルー(24)
ボリビア(13)vs ブラジル(37)
チリ(23)vs エクアドル(20)
ベネズエラ(8)vs ウルグアイ(27)
コロンビア(26)vs パラグアイ(21)

[第18節/10月10日]
ブラジル vs チリ
エクアドル vs アルゼンチン
ペルー vs コロンビア
ウルグアイ vs ボリビア
パラグアイ vs ベネズエラ

 他会場の試合結果にも大きく左右されるとはいえ、アルゼンチンが4位以内へ浮上するためには最低でも1勝が必要となる。特に勝ち点で並ぶものの得点数で上に行かれている4位ペルーとのホームゲームは、是が非でも勝ち点3をものにしたい一戦となる。もちろん連勝すればペルー、チリを勝ち点で上回ることが確定するので、自力突破を決められる立場にはある。

 アルゼンチン以上に厳しいのは、チリかもしれない。ホーム最終戦は一縷の望みを懸けて勝ち点3を狙いにくる8位エクアドル、そして最終戦は“消化試合”とはいえ、FWネイマールら攻撃陣が絶好調のブラジルとの敵地決戦が待ち受ける。主力MFアルトゥーロ・ビダルがパラグアイ戦でオウンゴールを献上した際には、ツイッター上で批判の声が殺到するなど、選手にかかるプレッシャーも苛烈になっている。

 またMFハメス・ロドリゲスらを擁する3位コロンビアも、4位と5位から勝ち点2差と決して安泰ではない。仮定の話だが、第17節でアルゼンチン対ペルーが引き分けに終わり、エクアドルとパラグアイが勝利を挙げたとすれば、最終節を残してさらに混迷を深めることになる。

 強国と見られる面々の躓きによって盛り上がりを見せる南米予選。各国のビッグネームは最後に笑うのか、それとも……。世界のサッカーファンの注目が、南米大陸に注がれることは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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