W杯予選“アジア5位争い”の行方は? 8大会連続出場危機のアメリカ、アフリカも大混戦
アメリカとパナマの直接対決が大一番
このアジア・プレーオフに勝利した国は、北中米カリブ海4位との大陸間プレーオフに臨むことになるが、その北中米カリブ海で不振に喘いでいるのがアメリカである。1990年から7大会連続出場中で、母国開催の94年大会でのベスト16を契機に、4回も決勝トーナメント進出を果たした実績を持つが、今予選では8試合終了時点で勝ち点9の4位。また出場圏外となる5位ホンジュラスとは勝ち点差なし。注目は勝ち点差1の3位パナマをホームで迎え撃つ6日の直接対決で、ドルトムント所属の19歳MFクリスティアン・プリシッチらにかかる期待は非常に重い。
もし4位のまま予選を終えればオーストラリアとの“米豪戦”となり、いずれかが本大会出場権を逃すことになる。もしくはシリアとの対戦となれば、政治的背景も含めた意味で注目が集まるのは必至だ。
またアフリカではナイジェリアと同組になる不運があったとはいえ、ブラジルW杯出場のカメルーン、そして日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が率いて同大会でベスト16に躍進したアルジェリアの予選敗退がすでに決定。大陸全体を見渡しても、いまだ1カ国も本大会出場が決まっていないなど、ロシアへの道は最後まで険しいものとなっている。
果たして本大会での実績を持つ各大陸の実力国は、修羅場を潜り抜けることができるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2