川島永嗣、34歳の今も「成長期」 川口や楢崎も未踏…初のW杯3大会連続正GK出場へ

「自分が抜かれる可能性はある」と危機感

 今回の代表メンバーでは、FW本田圭佑(パチューカ)やFW岡崎慎司(レスター)となど、これまでの中心的な存在だったベテランが外れたことが話題になっている。川島もそういった年代に足を踏み入れている選手であり、「自分が(他のGKに)抜かれる可能性はある。実際に本大会で誰がピッチに立っているかは分からないし、1日で変わるのがサッカーの世界。だからアピールをしていくしかないし、一人一人のそういう気持ちが代表チームを強くする」と、危機感は常に心に秘めていると話す。

 1983年3月生まれの川島は現在34歳。来年の本大会は35歳で迎えることになる。サッカーの中でGKは息が長いポジションとされるが、瞬発力などに不安を抱え始めておかしくない年齢だ。しかし、川島はそのことについて「成長期だとしか思っていない」と語る。

 ロシア大会に向けた最終予選では、前半の5試合でメンバー外となりながら、後半5試合では正GKとしてチームを本大会に導いた。川島が3大会連続で正GKの座を勝ち取った時には、日本サッカー史における最高のGKとして名前を残すことになる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング