ハリルJの熾烈な世代間競争にベテラン陣も危機感 鳴り響く“サバイバル”のゴング
競争が代表チームに新たな風を吹き込む
攻撃陣の中では頭一つ抜けた代表の経験を持つ香川だが、「何かしらの形で結果を必ず残したい。それにプラスアルファ、サッカーでは僕たちがボールを支配するなかでの課題が明確に出ているので、それにどうトライするのかを重視してやっていきたい」と、自身のサバイバルのための結果も必要であるという思いを滲ませる。
本大会まで残り8カ月と迫るなかで生まれている競争は、日本代表という集団のなかに新たな風を吹き込んでいる。その効果はどのようにピッチ上に表れ、どのようにチームを向上させるのか。この10月シリーズは、長友や香川にとってもサバイバルのゴングがより強く鳴り響く瞬間と言えるのかもしれない。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images