ベルギーの“ニンジャ”がまたも代表落選 11月のハリルJとの一戦にその姿は?
喫煙を問題視するマルティネス監督とナインゴランの確執は解消されず、招集外が続く
すでにロシア・ワールドカップ(W杯)本大会出場を決めているFIFAランキング5位のベルギーだが、中心的な存在を担うMFラジャ・ナインゴラン(ローマ)とロベルト・マルティネス監督の確執は解消されていないようだ。10月の国際Aマッチウィークに行われるW杯欧州予選のラスト2試合でも、ナインゴランはメンバーから落選している。
ナインゴランがプレーしているイタリアでは、サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が「ベルギーのNinja、不快な状況が続く 代表落選」と報じている。豊富な運動量と神出鬼没なプレーぶりから、カルチョの国では「ニンジャ」の異名をとるナインゴランだが、マルク・ヴィルモッツ前監督の時代では黙認されていた喫煙を問題視するマルティネス監督と軋轢が生じ、招集外となるなど波紋を呼んでいる。
ナインゴラン自身は代表引退も辞さないとの姿勢を見せていると報じられてきたが、関係修復の“きっかけ”となり得る消化試合のW杯予選ボスニア・ヘルツェゴビナ戦とキプロス戦のメンバーにも入らなかった。中心選手のケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)も、地元メディアに「代表に名を連ねるべき選手」と語ったことがあるだけに、チーム内外に与える影響は大きい。
本大会出場を決めているベルギーは、11月にはバヒド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表と親善試合を行うことが決まっている。本格的に本大会への準備をスタートさせる11月の国際Aマッチウィークに、ナインゴランの名はベルギー代表のリストに加わるのか。ハリルジャパンとのゲームへ招集されるかどうかが、代表での将来に決定的な意味を持つことになるのかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images