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待っていた屈辱の降格人事 ファルカオがリザーブリーグに出場
「惨めなキャリアはさらなる底を打つ」
マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のコロンビア代表FWラダメル・ファルカオは10日、U-21チームの一員としてU-21トットナム戦に出場するという“降格人事”の屈辱を味わった。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
9日のFAカップ準々決勝アーセナル戦は、ベンチから1-2でチームが敗れる姿を見守った。自分と入れ替わる形でマンUを去ったアーセナルのFWダニー・ウェルベックが豪快な決勝点を沈めても、ルイス・ファン・ハール監督からはお呼びはかからなかった。
そのストライカーには翌日、屈辱の宣告が待っていた。リザーブリーグU-21ト ットナム戦への出場を命じられたというのだ。
記事では「ラダメル・ファルカオのマンUでの惨めなキャリアは火曜日にさらなる底を打った。彼はルイス・ファン・ハール監督によりリザーブチームに投げ捨てられた」と伝えられた。
アシスタントコーチのライアン・ギグス氏がスタンドから鋭い視線を送る中、ファルカオは72分間プレーしたが、無得点に終わった。試合は、トップチームで出場機会を激減させているDFラファエルのゴールで1-1のドローに終わっている。
ファルカオは今季、週給26万5000ポンド(4800万円)という高待遇で、モナコから期限付き移籍してきた。だが、今季は4得点4アシストと、期待通りの結果を残せていない。今回のリザーブリーグ降格は、ファルカオの実戦感覚 を高める目的があるが、記事では「マンUの監督は通常トップチームの選手に関してはけがから回復途中の場合のみ、このレベルでプレーすることを要求する」と指摘した。ファルカオは現在故障を抱えていない。
フランスメディアはマンUがすでにモナコにファルカオの買い取りオプションを行使しない旨を伝えたと報じている。完全移籍に必要な金額は4350万ポンド(79億円)。ファン・ハール監督には今オフも昨夏に続き270億円の補強費を準備されているという。だが、この非情な“降格人事”で、ファルカオをモナコに送還する意思を明確にしたのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images