浦和、10年ぶりのACL決勝進出へ「4つのポイント」 AFC公式が上海上港戦を展望

状態に不安残す守護神とFW陣

 また、3つ目のポイントとしてGK西川周作のプレーが挙げられた。上海上港とアウェーで対戦した際に、西川は浦和最終ラインの背後に出た相手のロングボールに飛び出してクリアしたものの、それが相手MFアフメドフへのボールになってしまい、素早くエウケソンにつながれて40メートル級のロングシュートを叩き込まれて失点した。また川崎フロンターレとの準々決勝第2戦でも、最終ライン裏へのパスに対して飛び出したもののDFエウシーニョに先に触られて失点したことも指摘され、そのパフォーマンスが重要になるとされている。

 最後の4つ目のポイントとして、ゴールゲッターの機能性が挙げられた。右ひざの負傷を抱えるFW興梠慎三、肉離れからの復帰を目指すFWラファエル・シルバ、コンディション不良が続くFW李忠成と、この大会でゴールを量産し続けてきた選手たちの状態に不安が残る。そのなかで最も先発起用が見込まれるのは興梠だが、「彼らはシュートをしっかりと打つスパイクを忘れてはならない」と、攻撃陣が決定力を発揮することが求められている。

 準々決勝で川崎との“日本勢対決”を制し、Jリーグ代表となっている浦和。グループステージではアウェーで2-3、ホームで1-0という結果を残した上海上港とのリターンマッチを制することができるのか。2007年のアジア王者である浦和は、今季のリーグ戦では中位に沈む苦しいシーズンを送っているが、ACLでは好調を維持。10年ぶりの決勝進出とアジア王者へ向けて、上海上港との死闘の行方に注目が集まる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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