PSG内紛騒動に見る「PKとスター選手」 カバーニもネイマールも蹴るべきでなかった

リヨン戦のPKキッカーを巡って口論、スター同士の対立に腰が引ける指揮官

「PKを蹴るのはファウルを受けていない人がいい」

 チームでPKを蹴る選手は事前に決まっているものだが、監督によってはファウルを受けてPKを得た選手は蹴らないほうがいいという意見もある。その選手が興奮している可能性があるからだ。

 PKに精神の安定が不可欠とするなら、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニもブラジル代表FWネイマールも蹴らない方が良かったのかもしれない。

 17日に行われたフランス・リーグアン第6節のリヨン戦、後半34分にPKを得たパリ・サンジェルマン(PSG)は、ネイマールとカバーニがともにPKを蹴ろうとして口論になった。結局カバーニが蹴ったが、シュートはバーに当たって外れている。試合は2-0でPSGが勝利したので、カバーニのPK失敗は大きな問題にはならないと思われた。ところが、ロッカールームでカバーニとネイマールの間に険悪なやり取りがあったという話に始まり、外野も参加してきてひと騒動に発展してしまったのだ。

「どちらもPKキッカーの一人で、彼らは紳士的に話し合った」

 ウナイ・エメリ監督は事態の沈静化を図ったが、このコメントからはスター選手同士の諍いに対して腰が引けている印象しかない。PKを蹴る前に互いに譲らず口論になって冷静さを欠いていたのなら、どちらにも蹴らせない方が良かったのではないか。ちなみに、エリア内でファウルを貰ったのはどちらでもなく、フランス代表FWキリアン・ムバッペだった。

 

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