セルティックOBがCL16強を回想、中村俊輔を絶賛 「戦況を一変させてくれた」

ユナイテッド相手の直接FKで世界に衝撃

 スコットランド人指揮官ゴードン・ストラカンの下、組織力をベースとするなかでも、スコットランド代表MFスコット・ブラウン、中村、そしてアイルランド代表FWマクギーディ(現サンダーランド)の個の能力が輝きを放っていたという。

 中村は2005年7月にレッジーナからセルティックに移籍。リーグ戦とカップ戦の国内二冠に貢献すると、翌06-07シーズンには世界に衝撃を与えた。CLの舞台でマンチェスター・ユナイテッド相手にホームとアウェーでそれぞれ“伝説のFK”を決めた。本拠地の一戦では決勝弾となり、「NAKAMURA」の名前は世界に知れ渡った。

 そして、07-08シーズンのCLではACミランと対戦。本拠地での一戦で先制点を決めたのがマクマナス。ミランの元ブラジル代表MFカカに同点ゴールを許したが、決勝点を演出したのは中村だった。右サイドをドリブル突破し、マークを引きつけながらエリア内にパスを入れる。ブラウンのバックパスに走りこんだスコットランド代表DFガリー・コールドウェル(現チェスターフィールド監督)がミドルシュート。名手GKジダが弾いたこぼれ球をオーストラリア代表FWスコット・マクドナルドが押し込み、2-1で勝利を飾った。

 06-07シーズンにスコットランドリーグMVPに輝いたファンタジスタは、当時も今もチームメイトからの信頼は絶大なようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング