マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアを獲得わずか1年で放出する可能性が高まっている。その際、1000万ポンド(約18億2000万円)の損益を出すことが明らかになった。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。 ディ・マリアは今季レアル・マドリードから5970万ポンドという英国史上最高額の移籍金でマンUに加入した。だが、今季3得点8アシストと結果を出しながらも、ルイス・ファン・ハール監督のロングボール主体の戦術にマッチせず。その影響から指揮官の全幅の信頼を得ること はできていない。ここにきて今季限りでの退団の可能性も高まっている。 記事では、「ディ・マリアと家族は昨夏に史上最高金額の5970万ポンドでやってきたが、マンチェスターに適応することができていない。それにより、ユナイテッドは精彩を欠くパフォーマンスに終始しているディ・マリアを獲得に熱心なパリ・サンジェルマンに放出する道が開けている」と指摘している。 だが、マンUは昨夏にレアルに支払った移籍金を全額取り返すことは難しいという。同紙は「PSGは昨年支払った額をオファーする可能性が低く、ユナイテッドは1000万ポンドの損害を受けることになりそうだ」と、見解を記事にしている。 代わりに今季終了後、レアルのウェールズ代表FWギャレス・ベイル獲得に乗り 出すというファン・ハール監督。ディ・マリアのみならず、今夏の移籍市場でモナコから期限付き移籍で加入したコロンビア代表FWラダメル・ファルカオの買い取りオプションを行使しない方針も固めているとも報じられてきた。 昨夏の補強費と同額の270億円という潤沢な補強費を来季も与えられている。その指揮官にとっては、ディ・マリアのオペレーションで生じた18億円の損失など大した問題ではないのかもしれない。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images