ジェノア16歳FWの“史上最年少2発”に号泣した父の願い 「いつか本物のバンディエラに…」

「ピエトロは本物の“ジェノアーノ”」

「ピエトロは本物の“ジェノアーノ”だと言えるね。彼の子どもの頃からのアイドルはイブラヒモビッチであったし、ピッチ上の役割を考えれば自然なことだ。だけど私は、ジェノアの本物のバンディエラ(旗頭)に育ってほしいと思うし、マルコ・ロッシのような存在になってほしいと願うばかりなんだ。とにかく、これまでにやってきたようなことを続けていくこと。結果に右往左往しないでほしいと思うよ」

 マルコさんが語ったマルコ・ロッシは、2003年にジェノアに加入するとクラブの不正による処分で3部降格となったにもかかわらずチームに残留し、13年の現役引退までプレー。背番号7は永久欠番になっている。現在のジェノアで、最後のバンディエラと呼ばれる存在に肩を並べることを息子に望んでいる。

 すでにイタリアの世代別代表でも経験を重ねているペッレグリは、イタリア国内でも大きな期待を集めている。今後、ビッグクラブ行きも間違いなく話題に上る存在だが、クラブと父との間に築かれた絆もまた、新星ペッレグリの大きな力になっているのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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