川崎フロンターレを開幕戦勝利に導いた新鋭助っ人
開幕線1ゴール1アシストのDFエウシーニョ
7日に開幕したJリーグ。敵地で3-1と快勝を収めた川崎フロンターレは浦和、清水と並び、同率1位とした。攻守に渡り相手を圧倒した川崎をけん引したのは今季加入のニューフェイス、DFエウシーニョである。J1の舞台でタイトルを手にしたことのない川崎だが、エウシーニョはその悲願に向けた救世主となりうる可能性がある。
日産スタジアムで開幕戦を迎えた川崎は、今季アメリカ・ミネイロから加入した新戦力DFエウシーニョを先発に連ねた3-4-3システムで臨んだ。この新鋭助っ人外国人がこの日の主役となった。
前半3分、FW小林がボックス内でグラウンダーのクロスを入れると、ロングランでスペースに入ってきたエウシーニョが押し込み、電光石火の先制点を奪取。前半22分にはサイドに走り込んだエウシーニョがボールを受けると、ボックス内の小林に正確なクロスを入れ、ゴールをお膳立てした。
「(1点目の場面は)エウシーニョがあのスペースに入ってくることはキャンプの練習で把握していた。あの局面でそれを確認することはできなかったが、信じてパスを出したら、きちんと走り込んでくれていた」
この日、新加入エウシーニョと互いに1ゴール1アシストを演出し合った小林は、先制点の場面を振り返り、今後の連携に自信を深めた。
「エウシーニョとはキャンプの時からコンビネーションが合っていた。今日は互いにアシストもし合えたので、これからも連携を高めていけたらなと思う」
小林悠が相性の良さに太鼓判を押すエウシーニョは、守備的ポジションでありながら個人能力の高さに加え、状況判断に長けており、かつハードワークを惜しまない。
いまだ手の届かぬ悲願のJ1初タイトルに向け、新鋭助っ人外国人エウシーニョが救世主の役目を買って出ることになるのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images