FC東京のFW中島翔哉は8日、小平グラウンドで行われたJ3町田との練習試合で決勝弾を挙げた。後半開始から途中出場した中島は1ゴール1アシストと全得点に絡む活躍で2-1の勝利に貢献した。7日のJ1リーグ開幕戦でベンチ外となった中島だが、次節のホーム開幕戦出場に向けて猛烈アピールした。 小さなストライカーが、この日の主役に躍り出た。1点ビハインドを負った後半からピッチに立つと、決勝点を含む2得点に絡んだ。それでも中島は自分への甘さを排除して言った。 「プレーに関してはまだまだだと思う」 1点を追う東京は、後半から背番号「39 」をピッチに送り出した。中島は高い位置で起点となってゲームをつくると、相手最終ラインが下がり、流動的にパスが回り始めた。 そして後半18分、中島がボックスエリア手前にスルーパスを送ると、ボールを受けたFW石川直宏が技ありのバイシクルシュートで同点に。さらに同30分には、DF松田陸のクロスを頭で合わせ、決勝ゴールを奪った。 「(ゴールシーンは)あれくらい良いボールであれば誰でも決められる。あれは陸君のゴール」 淡々とした姿勢を崩さない中島は、9日からU-22ミャンマー代表との親善試合(11日・フクアリ)に臨むU-22日本代表合宿に合流する。次節のホーム開幕戦に向け、中島は黙々とアピールに徹する。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images