C・ロナウドらFW顔負けの美技でゴール演出 レアル主将ラモスが圧巻の曲芸トラップ
レアル・ソシエダ戦、相手に引っ張られながらもボールを空中に浮かせてコントロール
レアル・マドリードは17日のリーグ戦、敵地レアル・ソシエダ戦で3-1と勝利。公式戦73試合連続ゴールを記録し、“サッカーの神様”ペレが君臨したブラジルの名門サントスの偉業に並んだ。この試合で20歳の新鋭FWボルハ・マジョラがトップチーム初ゴールをマークしたが、曲芸トラップでお膳立てしたのがキャプテンのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスだった。
本職のFWも顔負けのテクニックを見せたのは前半19分だ。ブラジル代表MFカゼミーロがゴール前にクロスを送ると、相手ゴール前でDFラモスが反応。相手と競り合いながら左足でボールを受けて少し浮かすと、相手に引っ張られつつも空中のボールを再び左足で浮かせてシュートモーションに入る。結果的に右足はボールにヒットしなかったが、後方から走り込んだマジョラが豪快なシュートを叩き込んだ。
英紙「デイリー・メール」は、ラモスのプレーについて「ゴールを背に、彼はバイシクルキックに備え、空中にボールを上げる曲芸をしているようだった」と言及。豪快なオーバーヘッドは実現しなかったが、圧巻のボールコントロールがマジョラの一撃を生む呼び水となった。
試合はその後、一時同点に追いつかれるも、オウンゴールでレアルが再びリード。さらに後半16分、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルが爆発的な加速力で相手を置き去りにし、ループシュートでダメ押し弾を沈め、3-1でレアルが勝利した。
キャプテンのラモスが、DFとは思えない美技を披露したが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドや元フランス代表FWカリム・ベンゼマらに負けず劣らずのテクニックを見せつけてる。その事実が欧州王者のハイレベルぶりを物語っていると言えそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images