ACミランの日本代表FW本田圭佑は7日、本拠地ベローナ戦で後半19分から途中出場したが、無得点に終わった。試合は後半ロスタイムに追いつかれ、2-2のドローに終わっている。フィリッポ・インザーギ監督は試合後、唇をかみ、本田投入の意図をこう語った。 「メネズ、本田、ボナべントゥーラの3人で追加点を決めて、試合を勝利で終わらせようとしていた。ゴールを決めて、試合を締めくくらなければいけなかったが、そうならなかった」 3試合連続でスタメン落ちとなった本田は2-1の後半19分からイタリア代表MFアレッシオ・チェルチと交代でピッチに飛び出 した。右サイドで豊富な運動量を誇示し、ボナベントゥーラ、ムンタリと連動しながらチャンスを伺った。後半28分にはカウンターからメネズ、ムンタリと経由し、ペナルティエリア内で決定機を迎えたが、左足で放ったシュートは大きく枠を外した。 守備でも奮闘し、右サイドで積極的な仕掛けも見せたが、局面を打開できず。パスミスもあった。後半32分からは1トップのFWパッツィーニを下げてDFボケッティを投入。守備の人数を増やし、攻撃は前線の3人によるカウンターで追加点を狙った。 しかし、試合は終了直前にDFのマークミスから同点ゴールを奪われてしまう。指揮官はこの守備的な采配によって、地元メディアの批判にさらされていた。 「本田、メネズ、ボナべントゥーラがいた。 我々の3ゴール目を決めようとしていた。守備だけを考えていたわけではなかった」 再び解任危機に立たされたインザーギ監督は、チームの詰めの甘さを嘆いていた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images