浦和が敵地で磐田と1-1ドロー 興梠の得点ランク単独トップに立つ一撃で追いつく
磐田にセットプレーで先制許すも、終盤の同点ゴールで勝ち点1を分け合う
台風18号が接近するなかで行われた17日のJ1第26節、ジュビロ磐田と浦和レッズの一戦は、磐田がセットプレーで先制するも浦和がエースFW興梠慎三の得点ランキング単独トップに立つ同点ゴールで追いつき、1-1の引き分けに終わった。
浦和は主将のMF阿部勇樹をベンチスタートとし、右のアタッカーに最年長の38歳MF平川忠亮を起用。4バックシステムを継続して、このゲームに臨んだ。台風18号の接近で開催が危ぶまれたゲームだが、雨が降り始める前に試合は開始。風の強いコンディションのなかでの一戦になった。
ゲームは浦和が全体的に支配するものの、磐田がストロングポイントのセットプレーでゲームを動かす。前半21分、右サイドの低い位置で得たFKをMF中村俊輔が中央に入れると、DF高橋祥平がヘディングシュート。これを浦和GK西川周作が至近距離でセーブしたが、ゴール前に浮いたボールにMFムサエフが飛び込んで先制。ワンチャンスを生かした磐田が1-0とリードを奪った。
その後も浦和がボールを保持すると、同32分から同35分にかけてMF矢島慎也が立て続けにゴール前でシュートチャンスをつかんだが、いずれも枠外。同42分にもDF遠藤航のフィードに抜け出したMF高木俊幸がゴール前でフリーで合わせたが、これも枠外に外れた。浦和がチャンスを逃し続ける展開で、前半は1-0と磐田がリードして折り返した。
後半開始早々にも、浦和はハーフタイム明けから出場のMF梅崎司のクロスをFW興梠慎三がキープし、丁寧に落とされたボールをDF森脇良太が狙いすましたシュートを放つも枠外と、チャンスをゴールにつなげられない。堀孝史監督は同23分に矢島に代えてFWズラタンを投入し、よりゴール前への圧力を強めた。
それが実ったのは同34分だった。MF青木拓矢が最終ラインの裏へ浮き球のパスを供給すると、ライン間の駆け引きに勝利してフリーで抜け出した興梠が、磐田GKカミンスキーと入れ替わるようなヘディングシュートを決め、1-1の同点に追いついた。興梠はこれがリーグ17得点目となり、C大阪のFW杉本健勇に1点差をつけて単独トップに立った。
時間の経過とともに風も強まっていくなか、浦和が最後まで攻撃を仕掛けるゲームになったが、試合の決着をつける1点は決まらず。1-1のまま両者が勝ち点1を分け合った。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images