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宇佐美が探し求めた“戦える場所” 「できる努力を探し出す」不遇の日々からの解放
今夏移籍したデュッセルドルフでのデビュー戦で初ゴール
今夏アウクスブルクからブンデスリーガ2部のデュッセルドルフに期限付き移籍した日本代表FW宇佐美貴史は、第5節ウニオン・ベルリン戦(3-2)で途中出場から新天地デビューを飾ると、値千金の同点ゴールを叩き込み、チームの逆転勝利に貢献した。
2016年夏、自身二度目のドイツ挑戦の地として選んだアウクスブルクでは不遇をかこっていた。何をどうしても、出場機会を手にすることができない。12月にディルク・シュスター監督からマヌエル・バウム監督に交代しても、宇佐美のチーム内での序列は大きく変わらないまま。レギュラーメンバーが試合で結果を出せなくても、チャンスは巡ってこなかった。
出られないということは、宇佐美の実力不足なのか。チームメイトや監督との相性もある。アタッカーである以上、残留争いなどチームが置かれている状況によって、指揮官が攻撃的にチャレンジできるかどうかも違う。運がない――そう言うこともできなくはない。
だが宇佐美は、そうした理由の陰に逃げることはしなかった。何が足りないのか、なぜ出られないのか。やれることは、すべてやろうとしていた。そして、それがすぐに結果に結びつかなくても腐ることはなかった。
アウクスブルクに所属していた時、こんな話をしてくれたことがあった。
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