W杯アジアPO第1戦はマレーシアで開催 初出場を目指すシリアの移動距離は9750km
シリアの政情不安を受けて、シリアホーム扱いの第1戦は中立地マレーシアに決定
ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でグループ3位となったシリアとオーストラリアのプレーオフは、10月5日と10日に行われる。ホーム&アウェーで行われる仕組みだが、シリアの政情不安を受けて、第1戦の会場はマレーシアに決まったという。オーストラリア紙「ヘラルド・サン」が伝えている。
シリアはIS(イスラム国)などによる政情不安が続き、最終予選ではホーム扱いの試合もマカオやマレーシアでの中立地開催となっていた。オーストラリアとのプレーオフも同様で、カタール、ヨルダン、UAEといった国が中立地開催国候補として名前が挙がっていた。
ただ、2戦目が中4日というハードスケジュールで、なおかつ西アジアと南半球のオーストラリアという地理的な移動距離も加味された模様。オーストラリア代表のアンジェ・ポステコグルー監督がトレーニング施設と宿泊するホテルが完備された場所であることをリクエストし、マレーシアのマラッカにあるハング・ジェイバット・スタジアムに決定したという。
オーストラリアの移動距離がおよそ4700kmなのに対し、本大会初出場を目指すシリアはその倍以上となる9750kmも離れているスタジアムでの試合。4大会連続出場を狙うサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)相手に、タフな日程、戦いを強いられることになった。北中米カリブ海地域との大陸間プレーオフの切符を手に入れるのは、果たしてどちらのチームになるのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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