ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、日本代表MF本田圭佑がチームで尊敬を集める理由を語った。 ベローナ戦を控えた記者会見で指揮官は2試合連続で先発落ち中の背番号「10」について語り始めた。 「本田は(前節キエーボ戦で)クロスバーに直撃のシュートを打っている。すでに6ゴールを決めている。シーズンの序盤のことだったが、たくさんのゴールを決めている。本田についてどう思っているかは、分かるだろう」 2節前のチェゼーナ戦では出番なしに終わった本田だったが、前節キエーボ戦では後半開始時から出場。バー直撃のミドルシ ュートを放つなどインパクトを残した。 「本田は最近の試合では、よりいい準備ができている。本田は先発11人の模範となる選手。みんなから高い評価を得ている。決して不満を言わずによく走る。プレーできない時にも監督に“なぜプレーできないのか”と聞かない。“自分は何をもっとできるか”と聞く。本田は尊敬される。それは、すべての理由を物語っている」 コンディションが上がってきた本田は、自己犠牲の精神で運動量豊富にプレーしている。インザーギ監督には選手として向上すべき課題を尋ね、起用法にも不平不満を決して漏らさない。 ベンチで耐える男は苦境のミランにあって、なお手本にすべしと指揮官は語っている。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編 集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images