奇跡呼んだ浦和エース 「少しかわいそう」と川崎DF退場に同情も「中東のレフェリーは…」
「2点差くらいならホームで跳ね返せる」
興梠自身も、グループステージ第3節の上海上港戦で同じアルミルダシ主審から後半アディショナルタイムにレッドカードを提示されている。そうした経験も、このACLを勝ち抜くには大切だと語った。
浦和はラウンド16の済州ユナイテッド(韓国)戦に続き、第1戦の2点ビハインドを跳ね返しての逆転劇。興梠は「2点差くらいならホームで跳ね返せる。だからこそ、次はアウェーで負けたとしても大差にならないように戻りたい」と、準決勝の上海上港(中国)とのリターンマッチを見据えた。今回も、浦和はホームで第2戦を戦う日程が組まれているため、その強さを生かす舞台は整っている。
前所属の鹿島アントラーズ、浦和と、毎年のようにACLに出場しているからこその経験は、こういうちょっとしたところでの差となる。レフェリーに対応する術もまた、アジアを勝ち抜く上では必須の条件と言えるのだろう。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images