PSVの23歳FWが敵に唾かけ 「お咎めなし」から一転、“疑惑の行為”をリーグが調査
ロカディアが激しく火花を散らしたドゥムフリースに唾を吐きかけけたが…
オランダ1部のエールディビジ第4節が10日に行われ、ヘーレンフェーンが本拠地でPSVに2-0で勝利した一方、この試合で起こった“疑惑の行為”にリーグの調査が入ったという。米スポーツ専門テレビ局「FOXスポーツ」オランダ版が報じている。
問題のシーンは、ヘーレンフェーンの2点リードで迎えた後半21分だ。左コーナーに転がっていくボールを巡り、PSVの23歳FWユルゲン・ロカディアとヘーレンフェーンの右SBデンゼル・ドゥムフリースが激しく火花を散らす。ショルダーチャージからお互いの体に手をかけ合った際、ドゥムフリースがバランスを崩して転倒。巻き込まれるような形でロカディアもピッチサイドに放り出された。
「何をするんだ」と言わんばかりに両手を広げてアピールするドゥムフリースを無視して自陣に戻りかけたロカディア。しかし、途中でコーナーに振り向き直すと、相手に向かって唾を吐きかけたのだ。ユニフォームをつまんで唾をかけられたことをアピールするドゥムフリースだが、ケビン・ボルム主審は双方に注意を与えたのみ。“お咎めなし”で、ヘーレンフェーンのボールから試合は再開された。
米スポーツ専門テレビ局「FOXスポーツ」オランダ版によれば、リーグはロカディアの行為に関して調査を開始したという。同局の公式ツイッターに投稿された動画を見ると、ロカディアが唾を吐きかけるシーンが鮮明に映されている。これを受け、ファンからは「これはレッドカードだ」「4試合の出場停止」「スポーツマンシップのかけらもない」「疑うべき行為だ」と、その行為を問題視するコメントが多く寄せられた。
近日中にロカディアに対する処分が下るかが明らかになるとされているが、当該試合ではPSVのメキシコ代表FWイルビング・ロサーノもドゥムフリースの足を削ったとして一発退場となっており、なんとも後味の悪いゲームとなってしまった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images