リーズ移籍浮上の井手口 クラブ幹部が期待と英紙報道「アジアからのビッグサプライズ」
来年1月の移籍市場で英2部リーズへ移籍の噂 クラブ幹部「世界中の選手を見ている」
ガンバ大阪の日本代表MF井手口陽介は、イングランド2部のリーズ・ユナイテッドに来年1月の移籍市場で移籍する噂が浮上した。8月31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦で鮮烈ミドルを決めた21歳に対して、リーズ幹部は「アジアからのビッグサプライズ」と大きな期待を寄せているという。
井手口の英国上陸の可能性を報じたのは、地元紙「ヨークシャー・イブニング・ポスト」だ。リーズのビクトル・オルタ・スポーツディレクターは来年1月の移籍市場で井手口の獲得を狙っており、記事では「アジアからのビッグサプライズと契約に近づいている」と語っていたと記されている。
リーズは今年7月、元日本代表MFの藤田俊哉氏をアジア市場のスカウト担当に任命。クラブを新たに買収したイタリア人オーナー、アンドレア・ラドリッツァーニ氏が今夏に来日していたとも言われる。ただ一方で、井手口の英国移籍には大きな壁が立ちはだかる。英内務省の発給する労働ビザ取得を果たせるかどうか、だ。記事では「現状ではFA(イングランドサッカー協会)の定めるEU外選手のポイント(代表戦出場など)は不足している」と指摘している。
オルタ・スポーツディレクターは「我々は世界中の選手を見ている。8カ国にプライオリティを置いているが、少し下のレベルのリーグにも特別なスカウトを用意している。スウェーデンリーグ、そしてアジアからのビッグサプライズとの獲得に近づいているんだ」と話しているという。
オーストラリア代表に引導を渡した鮮烈な一撃を放った井手口。身長171センチの小さな体でフィジカルエリートが集まる英国で通用するのか。交渉の行方に注目が集まる。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images