韓国紙が代表チームを非難「最終予選は黒歴史」「歯抜け虎」 W杯出場も酷評の理由とは?
くすぶる火種に油を注いだのが…
一つ目は監督の手腕だ。2014年9月に、ドイツ人のウリ・シュティーリケ監督がロシアW杯まで4年間の契約で就任。15年アジアカップでは7大会ぶりの決勝進出を果たし、惜しくも準優勝に終わったが、期待を抱かせる結果を残した。
潮目が変わったのは最終予選に入ってからだ。初戦のホーム中国戦は3-2で勝利も、続く中立地のシリア戦は0-0ドロー。本拠地カタール戦での3-2勝利で流れに乗るかと思われたが、敵地イラン戦で0-1敗戦と調子を持続できなかった。結局、今年6月の敵地カタール戦を2-3で落として解任が決まり、韓国人のシン・テヨン監督が後を継いだ。
記事では「シュティーリケ前監督は4勝1分3敗のみすぼらしい成績。86年大会以来、初めて最終予選途中で監督交代」としている。もっとも、シン・テヨン監督の就任以降も状況は改善せず、残り2試合はいずれも0-0に終わった。とりわけ8月31日の本拠地イラン戦では、「6万人の観衆が応援したが、あたふたした90分を過ごした」と失望を露わにしている。
くすぶる火種に油を注いだのが、主将のDFキム・ヨングォンだった。イラン戦を0-0で終えた後、「サポーターの応援がうるさかったから」と発言して批判が殺到。記事では「ファンが爆発した。結局、彼はイラン戦翌日、ウズベキスタンに行く空港で涙の釈明で謝罪した」と記している。