名手ブッフォン、イタリアとスペインの違いに嘆き節 「100本のパスをつなげば…」

W杯予選でスペインに0-3完敗 「イタリアではポゼッションなんて誰も興味がない」

 イタリア代表は2日にロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループGの敵地スペイン戦で0-3と完敗を喫した。5日の本拠地イスラエル戦で1-0と辛勝したが、イタリア代表の名守護神でユベントスGKジャンルイジ・ブッフォンはイタリアとスペインのサッカー文化の決定的な違いを嘆き節で語っている。スペイン紙「マルカ」が報じた。

 レッジョ・エミリアで行われたイスラエル戦で、FWチロ・インモービレのゴールで勝利を飾ったアッズーリだが、サポーターからは酷い罵声やブーイングも浴びせられた。

「相手のDFを攻略する術を見出せない時に、ブーイングも起きた。だが、それも我々の哲学のうちだろう。スペインが100本のパスをつなげば、偉大なフットボールだと誰もが称賛する。しかし、イタリアではポゼッションなんて誰も興味がない。ファンが事態を少し面倒にしている」

 こう語ったのはブッフォンだった。サポーターは敵地サンチャゴ・ベルナベウでの0-3負けを許していないことは重々承知している。だが、2018年のロシアW杯を最後に現役からの引退を明言している名手にとって、代表チームへのブーイングに思うところがあったようだ。

 ファンの姿勢に苦言を呈する形となったブッフォンだが、スペインとの文化的な違いを踏まえつつ、理解を求めていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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