独サポーター、W杯予選でナチスのスローガン大合唱 FIFAが調査開始、制裁の可能性も
W杯欧州予選ドイツ対チェコ戦、恥ずべき事件に独代表監督も試合後に激怒
FIFA(国際サッカー連盟)が1日、プラハで行われたロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選ドイツ対チェコ戦で、ドイツサポーター約200人がスタンドでナチスドイツのスローガンを合唱していた問題で調査を開始。ドイツは制裁を受ける可能性が浮上している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
ドイツはチェコを2-1で下したが、この試合で恥ずべき事件が起きたという。スタンドで一部のドイツサポーターがナチスドイツのスローガンを大合唱。そして、先制点を決めたRBライプツィヒのドイツ代表FWティモ・ヴェルナーに罵詈雑言を吐くなどの蛮行に出たという。
これにヨアヒム・レーブ監督は試合後に激怒。「私は悲しんでも驚いてもいない。怒りに満ち溢れている。自分の気持ちは説明した方がいいだろう。私はこんなことには本当に、本当にうんざりしているんだ。試合中にファンと呼ばれる人間が我々の国に大きな恥辱をもたらした。彼らの究極的に恥ずべき行為によって、だ」と記者会見で怒りの声明を発表していた。
そして、FIFAはこの事件の調査を開始。ドイツ側はこのナチスドイツのスローガンをチャントしたグループは、正規ルートで入場券を入手していなかったと主張。開催地となったチェコのスタジアムのセキュリティにも問題があるとして調査対象となっている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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