世界で感動を呼んだシリアの劇的同点劇 実況も感極まり号泣、魂の絶叫「アラーーー!」
アジア最終予選、敵地イラン戦で後半ロスタイムに同点弾 プレーオフ進出を決める
ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループA最終節で戦火に苦しむシリア代表は、敵地イラン戦ロスタイムに奇跡の同点劇を演じ、2-2ドローでウズベキスタンをかわし、グループBの3位に滑り込んだ。10月に行われるA組3位オーストラリアとのプレーオフを決めた。後半ロスタイムに同点弾が決まった瞬間、テレビの実況は絶叫の後、感極まり号泣。この感動的な中継は世界で感動を呼んでいる。
祖国が戦火でイスラム国によるテロ行為で傷ついたシリアは、今大会の最終予選の本拠地戦は中立地マレーシアでの開催を余儀なくされてきた。そして、敵地での最終戦も激闘になった。シリアは前半13分、モハマドの先制ゴールで先手を取ったものの、同45分、そして後半19分とイランFWアズムンに2ゴールを許してしまう。
だが、後半アディショナルタイム3分にドラマが待っていた。エリア内でラストパスを受けたFWオマル・アル=ソーマが相手守護神の股間を射抜く劇的な同点ゴール。すでに首位で本大会出場権を確保しているイランから勝ち点1を奪い取った。
そして、ゴールの瞬間、この試合を中継していた衛星放送「ビーイン・スポーツ」の実況は魂の絶叫を見せた。