ファン・ハール監督がディ・マリアを擁護 「最初のシーズンは常に難しい」
不振に「驚きはない」
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアが本領を発揮するには「時間が必要」とサポーターに呼びかけた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
ディ・マリアは今季開幕前に、英国史上最高額の5970万ポンドの移籍金でレアル・マドリードから加入した。だが、昨年10月5日のエバートン戦以降、ゴールから遠ざかり、2月28日のサンダーランド戦では、前半終了時に交代を命じられ、不満をあらわにしていたという。
ファン・ハール監督は、ディ・マリアのピッチ上での沈黙に「個人的には大した驚きではない。あまりに早く適応できたとすれば、そちらの方が驚きだ。最初のシーズンというのは常に難しいもの。それは私の連れてきたすべての選手に当てはまるものだ。ショー、ブリンド、エレーラ、ファルカオ、そしてディ・マリアにも当てはまることだ」と擁護している。
指揮官はアヤックス、バルセロナ、バイエルンという名門で指揮を執ってきた経験から、そう語ったようで、記事では「我々はディ・マリアには適応までゆっくり時間を与えている。それは彼だけではない。他の選手にもだ。適応の時間は個人によって違う。リーグのみならず。その国の文化などにもよるものだ」ともコメントしている。
記録的な補強費をつぎ込んで獲得したアルゼンチンの名手は、今季リーグ3得点ながら8アシストを記録するなど、チームの勝利に貢献している。だが、さらなる活躍に関しては長い目で見る方針を明らかにした指揮官。今季不振に終わったとしても、焦らないように訴えていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images