韓国W杯出場決定も自国メディア辛辣 「イランが助けた」「熱湯と水風呂を往復」
敵地ウズベキスタン戦0-0ドロー シリアとイランが引き分け、韓国が辛くも出場権獲得
韓国代表が9大会連続のワールドカップ(W杯)出場をギリギリで決めた。ロシアW杯アジア最終予選グループA最終戦で敵地ウズベキスタン戦に臨んだ韓国はスコアレスドローで切り抜け、グループ2位を維持して本大会出場を決めた。3位シリアが1位イランとの試合で2-2ドローに終わったため、2位の座を辛くも守ったチームに、韓国メディアは「イランが助けた」「熱湯と水風呂を往復」と厳しい評価を下している。
敵地タシケントのブニョドコル・スタジアムでシュート19本の雨を降らせた。終盤足の止まったウズベキスタン相手に決定機を数々作ったが、途中出場のFWイ・ドングクが決定機を外し続けた。
スコアレスドローに終わり、シリアとイランのドローによってロシア大会自動出場権を手にした韓国代表だが、自国メディアは辛辣だった。
「ドローの韓国が9大会連続のワールドカップ出場、イランが助けた」と速報したのは韓国紙「スポーツ朝鮮」だった。
4位ウズベキスタンとの最終決戦を「遠征ギロチンマッチ」と記事では位置づけた。そして、「ワールドカップ行きのチケットをつかんだが、試合内容はがっかり。格下のウズベクに苦戦した。選手の連係が合わずに、決定機があまり作れなかった」と評されている。
一方、韓国紙「スポーツソウル」では「熱湯と水風呂を往復したロシア行き」と最終予選を総括している。ウリ・シュティーリケ前監督が成績不振で解任され、前節イラン戦からシン・テヨン監督が就任する修羅場から、「最終10試合目でロシア本大会出場を辛うじて成し遂げた」「最終予選を通じて不安だった」と厳しく評価している。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images