豪州戦データから見えたハリルJの明確な戦略 サウジ相手に新たな“顔”を見せるか
出足の鋭さを随所に見せた日本
2点目のシーンでは、乾と交代でピッチに入ったFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が相手からボールを奪い、井手口につないだことでチャンスが生まれた。
前述したポゼッション率が示す通り、オーストラリアが試合を支配するものの、日本は32回も相手ボールをインターセプトし、攻撃へと転じた。オーストラリアの12回と比べると、その狙いは一目瞭然で、ディフェンスラインだけでなくMF長谷部誠(フランクフルト)、山口、井手口が中盤の高い位置で奪い切ることで攻撃へとつなげていた。
ボールを奪われた後のオーストラリアは、日本をフィジカルで止めてしまう。しかし、ファウルとなるケース(12回)が多く、日本にFKを安易に与えるシーンが散見された。