肩口弾丸、お手本ワンツー、技巧的股抜き弾! FC東京を粉砕した川崎MFの圧巻3発

ルヴァン杯準々決勝第2戦、阿部がFC東京相手に自身初のハットトリック

  川崎フロンターレは3日のルヴァン杯準々決勝第2戦、敵地FC東京戦で5-1と完勝した。この一戦で主役の座を奪ったのは、今季ガンバ大阪から川崎に移籍したMF阿部浩之だ。2分間で2ゴールを奪い、後半にも1ゴールを決め、自身初のハットトリックを達成するなど圧巻のパフォーマンスを見せつけた。

 最初に魅せたのは前半28分だ。川崎のMF大島僚太のボールカットを皮切りにカウンターを発動すると、ハーフウェーライン付近から阿部が相手ゴールへ向かいながら全力疾走。そこにMF中村憲剛からの正確なスルーパスが通ると、阿部はエリア内に鋭く切れ込み、ブロックに入った相手を冷静に見極めつつ、GKの肩口を射貫く左足の弾丸シュートを叩き込んだ。

 そして同30分には、お手本とも言うべきゴールが生まれる。大島からのボールを相手エリア手前で受けた阿部は、トラップと同時に前を向くと、相手が寄せてくるやいなやFW小林悠へパス。それと同時にスペースへ走り込み、小林からワンツーパスを受けて鮮やかに中央を突破すると、左足で冷静に流し込んだ。コンビネーションでFC東京の守備網を軽々とこじ開けるファインゴールだった。

 仕上げは後半9分の技巧的な一撃だ。右エリア内から侵入したDFエウシーニョが中央へラストパス。阿部は左足の絶妙なトラップでボールの勢いを殺すと、寄せに来た相手DFの股間を射貫く右足のコントロールショットをゴール左に決めた。試合はその後も川崎が加点し、5-1で勝利。2戦合計7-1で準決勝へと駒を進めている。

 

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