サウジ、本気モード! 皇太子が日本戦“全員無料入場”を決定、国をあげてサポートへ
サルマーン皇太子の一存で、6万人収容のスタジアムに訪れたファンは全て無料入場
8月31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦に2-0で勝利し、6大会連続となる本大会出場を決めた日本代表。すでにサウジアラビアに入り、現地時間5日のアウェーゲームに備えているが、無条件で本大会出場が決まる2位以内を是が非でも決めたいサウジアラビアは、皇太子の一存により「入場料無料」が決まったようだ。サウジアラビア紙「サウジ・ガゼッテ」が伝えている。
日本では到底考えられない方針を掲げたのは、第一副首相と国防大臣を兼務する同国のムハンマド・ビン・サルマーン皇太子だ。同紙によると、ジッダで行われる日本との今予選最終戦について、スタジアム(キング・アブドゥラ・スポーツ・シティ/約6万人収容)に訪れたファンをなんと全員無料で入場できるようにするとの声明を発表したのだという。
サウジアラビアは29日のUAE戦に1-2の逆転負けを喫したことにより、3位オーストラリアと勝ち点16で並んでいる。得失点差で2位に立つが、日本戦よりも先に行われるオーストリア対タイでオーストラリアが大勝した場合、サウジアラビアは大量得点差での勝利が求められることになる。そのため、代表チームが全力を注げるように、文字通り国全体を挙げたサポートをスタジアムにつぎ込もうとしているのだ。
すでにグループ首位突破を決めている日本にとっては、MF柴崎岳(ヘタフェ)やMF小林祐希(へーレンフェーン)ら新戦力の発掘をはじめ、FW岡崎慎司(レスター)やFW本田圭佑(パチューカ)ら常連組に奮起の機会を与えるかが注目となる。また、オーストラリア戦で活躍したFW浅野拓磨(シュツットガルト)やMF井手口陽介(G大阪)に加え、GK中村航輔(柏)やDF三浦弦太(G大阪)らリオ世代の若手を起用するか。完全アウェーの雰囲気の中で戦うことになるなか、バヒド・ハリルホジッチ監督はどのような判断を下すのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images