レアル・マドリードは今季開幕前、マンチェスター・ユナイテッドにMFアンヘル・ディ・マリアを5970万ポンドのプレミア史上最高額の移籍金で放出した。だが、その理由が「イケメンではないから」と指摘する声が上がった。バルセロナの元監督で横浜フリューゲルスをかつて率いた、チャーリー・レシャック氏は地元紙「レジオ7」の取材に応じた。そして、宿敵レアル・マドリードの国際戦略についてこう分析した。 「フィオレンティーノ・ペレス会長は世界的な市場を視野に入れ、誰もが称賛するような銀河系軍団を求めている。どういう意味か、わかる かね?」 レアルは世界各国でユニホームやグッズ、放映権などで巨額な収益を計上。デロイト社の調査によると、10年連続でサッカー界最高の収入を手にしている。そのため、レアルの会長は、プレーだけでなく、ある点を重視しているというのだ。 「クリスティアーノ・ロナウドはクラブの象徴だ。ペレスは国際的なブランド力でビジネスをしている。ビセンテ・デル・ボスケとディ・マリアはレアル・マドリードにとってあまりにも醜い。彼らはトニ・クロースやハメス・ロドリゲスとは違うんだ」 C・ロナウド、ロドリゲス、クロースらはプレーだけでなく、ルックス的にもレベルが高い。一方、2003年までレアルを率いたデル・ボスケ監督や、今季マンUに移籍したディ・マリアはルックス 面で、ペレス会長のブランディング戦略と合致しなかったのかもしれない。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images