ドルトムント、デンベレの後釜に17歳新星FW獲得のなぜ 厚遇に潜む“思惑”を独紙特集

新たにエース格の背番号7を託されたサンチョ、移籍金9億円の厚遇

 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、移籍市場の期限最終日にマンチェスター・シティの下部組織でプレーしていたU-18イングランド代表MFジェイドン・サンチョを獲得した。なぜ、ドルトムントはトップチーム出場経験のない未知数のタレントに、高額の移籍金とフランス代表MFウスマン・デンベレの移籍で空いたレギュラー格の背番号「7」を与えたのだろうか。

 ドイツ紙「WAZ」によれば、サンチョの移籍金は700万ユーロ(約9億2000万円)。契約期間は明らかにされていないが、長期契約を結び、トップチームに加わることが発表されている。U-17欧州選手権でイングランドの準優勝に貢献した逸材とはいえ、トップチームでのプレー経験がない選手としては異例の厚遇となっている。

 同紙では「なぜBVBはプロ契約のないサンチョに数百万ユーロを支払ったのか?」と特集が組まれた。選手としての才能が高い評価を受けているのは当然として、さらに2つの理由が挙げられている。

「BVBは、この選手(サンチョ)がプロ契約を結んでいない選手にもかかわらず、2つの理由から数百万ユーロを支払った。クラブはマンチェスター・シティと公正な合意を取り付けることに関心を持っていた。それから、この移籍に仲裁裁判所によって、遅れが出たり破談となることを避けたかった」

 

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