ハリル監督、“衝撃発言”の真相激白【前編】 「私のやり方に全員が同意してなかった」
「私を攻撃するメディアがあると知っていた」
そしてメディアとの軋轢に触れつつ、このように続けている。
「私のところを攻撃しているメディアがあるというのも耳に入っていました。しかし私のプライベートなこと、個人的なことはご存知ないと思う。それはあくまでも個人的なことなので、誰にも話していなかったし、私は仕事に集中しようとしました。選手たちの精神的な部分に影響を与えたくないということで、そうしました。代表でデビューする2、3人の若い選手もいましたので」
「私のやり方に、私とともに働いていた人の全員が同意していたわけではなかった。ただ、そのような状況下でゲームへの準備を進めてきました。初めてオーストラリアに勝ったというだけでなく、W杯に出場決定するゲームということでも歴史的だった。私はベストゲームだったと思います。戦術的にもメンタル的にもクオリティーも非常に高かった。そして観客を含めて、みんなが歓喜する姿を見ることができた。(田嶋)会長もこの勝利でホッとされたことでしょう。会長とお会いして話しましたが、試合前は心配事がたくさんあったと思います」
オーストラリア戦はFW浅野拓磨とMF井手口陽介のゴールで2-0の勝利。試合終了直後に指揮官は、涙を流す場面もあった。その涙は激戦からの想いがあふれたのかと思われたが、試合直後にも触れた家庭の事情があったことも示唆している。
「しかし私は個人的な問題もありましたから、試合後はすぐロッカーに引き上げたいと思いました。だけど、この喜びを選手やスタッフ、サポーターと分かち合わなければいけないと思って踏みとどまりました。私にとって特別な時間になりました。ただ、試合後は記者会見に出席しないと一度は言ったのです」