W杯決定弾の浅野、“リオ経由ロシア行き”の旗頭に 「俺にもできると思えるのが一歩」

オーストラリア戦で殊勲の先制ゴール 「あまりかっこ良くは…」

「リオ経由ロシア行き」は現実的な目標として――。31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦で殊勲の2得点を決めたのは、リオデジャネイロ五輪世代のFW浅野拓磨とMF井手口陽介だった。一夜明けた1日のトレーニング後に取材に応じた浅野は、「どんどん入り込んでいかないといけない」と、世代の旗頭役としての気持ちを強くしている。

「あまりかっこ良くはないんですけど(笑)」

 W杯切符を手繰り寄せる先制ゴールについて問われると、浅野はこう笑顔を振りまいた。DF長友佑都のクロスに対してオフサイドラインをかいくぐってフリーとなり、左足で決めた一撃。確かに“置きに行った”ダイレクトプレーだったが、それほどまでに大事に決めたかったシュートであることは、見ている人々に伝わったはずだ。

「子どもたちに真似してもらえることはうれしいですし、『ゴール決めたらジャガーポーズします!』と言ってくれる子もいる。すごくうれしいですね」

 W杯予選の1ゴールが日本中に与える影響度の大きさを、浅野はこう実感した。それと同時に感じているのは、“世代交代”の時だ。今回の最終予選でバヒド・ハリルホジッチ監督は浅野、井手口だけでなくGK中村航輔、DF植田直通、MF大島僚太、FW久保裕也らといったリオ五輪世代のメンバーを招集してきた。それぞれ持ち味は違うが、近未来の日本を背負う存在となるべき面々だ。「そこまで意識はしていないですけど」と浅野本人は前置きしたが、こうも続けている。

 

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