インテルで鳴かず飛ばずのブラジル至宝がキャリア再生へ、ベンフィカにレンタル移籍
リオ五輪代表FWガビゴルの買い取りオプションは36億円
1年前にインテルへ鳴り物入りで加入したブラジル代表FWガビゴルこと、ガブリエウ・バルボーサのポルトガル名門ベンフィカ行きが決まった。イタリアのサッカー情報サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。
移籍市場の最終日となった8月31日、イタリアの強化部が一堂に会して交渉とリーグへの登録を行うミラノのホテル・メリアでは、インテルとポルトガルの名門ベンフィカの間でガビゴルに関する交渉が進められていたという。そして、現地時間で夕方に差し掛かった頃に両チームの交渉は妥結。インテルの幹部はガビゴルにポルトガル行きの連絡を入れたという。
ガビゴルはミラノ市内のリナーテ空港からポルトガルへ飛び、大急ぎでメディカルチェックを受けたうえで正式契約を結ぶことになるという。ベンフィカとは1年間の期限付き移籍に2800万ユーロ(約36億4000万円)の買い取りオプションという条件になる見込みだ。
昨年にリオデジャネイロ五輪のブラジル代表の一員として史上初の金メダル獲得に貢献。世界屈指の才能として鳴り物入りのインテル移籍を果たしたが、ほとんど出場機会を得られずに燻るばかりだった。昨年の時点でイタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はブラジルのサントスに支払った移籍金を2900万ユーロ(約37億7000万円)と報じていただけに、買い取りオプションが行使されれば大半を回収できる計算になる。
イタリアでは鳴かず飛ばずに終わったガビゴルだが、インテルでは日本代表DF長友佑都のSNSに度々登場する。仲良くヨガに興じる姿を見せていたが、ポルトガルでキャリアの再スタートを飾ることができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images