ストライカー大迫、豪州戦ノーゴールも手応えの理由 W杯で「借りを返したい」
豪州戦に先発、安定感抜群のポストプレーで2-0勝利に貢献
ゴールネットを揺らすことはできなかったが、間違いなく日本の攻撃を牽引した。日本代表FW大迫勇也(ケルン)は31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦(2−0)に先発出場し、安定感抜群のポストプレーでチャンスメークするなど、チームの勝利に貢献した。
「得点を取ることはできなかったけど、最低限のことはできたと思います。またこれから始まるので、切り替えて頑張ります」
大迫は自らの仕事に手応えを感じながら、試合を振り返った。日本はFW浅野拓磨(シュツットガルト)とMF井手口陽介(ガンバ大阪)のゴールで難敵オーストラリアを2-0と撃破。1998年フランス大会以来6大会連続となるW杯出場権を獲得した。
試合の前日練習後の取材では「こういう大事な試合の時にここにいられるということが、選手としてすごく価値があること。ここで結果を出さないといけない責任感もある」と語っていた大迫。重圧のかかる試合でも、屈強なオーストラリアDFのプレッシャーをもろともせずに、最前線でボールを収め、チャンスを演出し続けた。
得点こそ奪えなかったものの、「自分なりに全力を出したつもりですし、ワールドカップにつながると思います」とコメント。センターフォワードとして申し分ない働きを示した。試合前には「ブラジル(W杯)で何もできなかった自分がいたので、その借りを返したい」と熱い思いを胸に秘めるストライカーの視線は、すでに本大会へ向けられている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi
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