大一番・豪州戦で美しい一撃の再現なるか 李が語る“伝説の決勝ボレー弾”の舞台裏

歴史的一撃の原点「おばあちゃんとの練習」

「よく、おばあちゃんと小さい頃にボレーシュートの練習をしていたので、その成果が出たのかな。この試合でこのボレーシュートを打って、おばあちゃんにすごく感謝した面がある。よくゴールデンエイジと言われる10歳前後で技術を会得するというのは、そうなんじゃないかなと思います」

 少年時代の記憶と家族への感謝をこう語った。そして、このシュートについては「決まるシュートっていうのは、やはり美しい。アート的というか。自分のでなくても美しいと思う」と振り返った。シュートの内容も「ボールをこう(こするように)蹴ったり、体を倒したりとか、わざと軸足を抜いたりとか色々なことをしているんですけど」と、技術的にも多くの要素が内包されているものだと語った。

 左利きのストライカーが決めたゴールは日本サッカー史に燦然と輝き、伝説の一撃として今でも語り草となっている。オーストラリアを再び撃破する美しい一撃を日本の選手は決めることができるか。そしてW杯出場を手繰り寄せたゴールとして、歴史に名を刻むものとなるか注目が集まる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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