W杯予選で日本に無敗の豪州 「勝利がDNAに刻まれている」と指揮官が必勝宣言

ポステコグルー監督が前日会見に出席 「築き上げた哲学やスタイルを出したい」

 オーストラリア代表を率いるアンジェ・ポステコグルー監督が30日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本戦を翌日に控えて記者会見に臨んだ。予選最終盤に訪れた大一番に向けて、「勝利が我々のDNAに刻まれている」と必勝を誓った。

 29日に行われた試合で、グループB2位のサウジアラビアがUAEに1-2で敗れる波乱が起きている。自動出場権獲得の2位以内を争うオーストラリアにとっても追い風となるニュースだが、指揮官は「特に明日に向けてのアプローチは変わらない。今まで通りやっていくだけ」と冷静さを保っている。むしろ「昨晩の結果によって、両方によりプレッシャーがかかってきたという理解をしている」と、大一番へより気を引き締める要因となったようだ。

 オーストラリアにとっての日本は、W杯アジア予選で負けなし(1勝4分)と相性の良い相手だが、「どちらかが有利ということは決してない」とポステコグルー監督は油断を見せていない。ロシアへの切符を手に入れることは、2013年の就任から積み上げてきたことの集大成だと言葉に力を込めている。

「4年前に就任し、今が一番クリティカル(重大)な段階。これまで築き上げ、進化・進歩してきた哲学やスタイルを出していかなければならないのが明日。W杯予選ではこれまで、ホームでもアウェーでも勝ちを目指してきました。勝利をするということが、チームのDNAに入っている。明日もそれは変わりません」

 試合に向けてすでに準備万端。明日の一戦は、勝利だけを見据えた”サッカルーズ”が日本に牙をむくことになりそうだ。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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