日本代表が思い描くオーストラリア攻略法 合言葉は3バックの「両脇」と「背後」

香川「3バックの裏はドイツも狙っていた」

 3バックのウィークポイントはどこになるかという点で、浦和レッズで3バックシステムでプレーしていた経験のあるFW原口元気(ヘルタ)は「思うところはありますよ。一般的には3バックの脇のところ」と話した。だからこそ、日本代表の面々はその弱点を突くイメージを作り上げている。

 そのキーマンの一人になる左サイドバックの長友は、具体的な例を挙げて話した。

「3バックなんでね。中はやっぱり堅いのでサイドになるかなと思います。相手のフォーメーション的にも、サイドで数的優位を作って勝負をかければ優位に進められると思います。中は堅いですね、かなり。ただ、その裏や速いカウンターがかなり効いてくると思う」

 また、日本代表の攻撃のタクトを振るうMF香川真司(ドルトムント)も、「(相手が)前から来れば、3バックの裏はコンフェデのドイツも狙っていたポイント。(相手が)引いたら逆にバイタルエリアを使えるし、サイドバックがボールを触ればいい。僕たちのペースで相手を動かしながら、距離感良く3人目、4人目の共通意識ができた時に必ずチャンスになる」と、切り崩しのイメージはでき上がっている。

 そしてDF吉田麻也(サウサンプトン)は、センターバックの視点として「後ろの選手は長身だけど、アジリティーに問題がある選手が多い。コンフェデでも2列目から飛び出す選手に全然ついていけていないので、うちがそういう形をいくつ出せるか」と、その弱点を分析した。機動力のある日本アタッカー陣にとっては、狙いどころの多いことが予想される。

 

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