ハリルJに追い風! サウジがUAEに敗戦 日本1位維持、最終戦ドローでもW杯出場決定
W杯アジア最終予選、ホームのUAEがサウジに2-1勝利
ハリルジャパンに僥倖だ。ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、現地時間29日に行われたアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアの一戦は、ホームのUAEが2-1勝利。日本を勝ち点1差の2位で追っていたサウジアラビアが敗れ、日本は依然として1位をキープしている。
先制したのはアウェーのサウジアラビアだった。前半20分にMFナワフ・アルアビドがPKを決めて1-0とリードした。しかし、W杯出場には2連勝しか可能性のないUAEがすぐさま逆襲。1分後にFWアリ・マフブードが同点ゴールを決めると、後半15分にはFWアハメド・ハリルが勝ち越しゴールを決めた。後半アディショナルタイムに退場者を出したUAEだったが、このまま1点差を逃げ切って勝利を収めた。
この結果、サウジアラビアは勝ち点16で足踏み。辛うじて総得点の差で2位をキープしたものの、日本との勝ち点差は1のままとなった。
これにより、日本代表には大きな追い風が吹いた。31日のオーストラリア戦でW杯本大会出場を決めるためには勝利が必要なことは変わらないが、そのオーストラリア戦を引き分け以下の結果で終えた場合にも、最終戦となる敵地サウジアラビア戦では引き分けでも突破できる状況が生まれた。ホームで無敗のサウジアラビアが中6日に対し、日本が中4日の上、移動のハンデも抱える厳しい状況だったが、勝利が絶対条件にはならなくなった。
サウジアラビアの敗戦は、日本代表にとってオーストラリア戦へのプレッシャーが多少なりとも軽減されることにつながりそうだ。6大会連続6回目の本大会出場を目指す日本にとって、UAEが見せた意地が大きな後押しになっている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images