“日本の10番”香川を豪メディア酷評 ドルトムント在籍も「欧州の高みにはもういない」
ドルトムント以上のクラブに所属する選手は…
オーストラリアメディア「ロアー」は、「経験深い左サイドバック、ユウト・ナガトモは故障を抱えている。シンジ・カガワやケイスケ・ホンダのようなスターはかつて彼らが成し遂げたヨーロッパの高みにはもういない」と酷評している。
本田圭佑は今夏、3年半過ごしたACミランからメキシコのパチューカに移籍し、欧州でのキャリアにひとまず別れを告げている。だが、昨季UEFAチャンピオンズリーグ8強に進出し、DFBポカールも制したドルトムントでプレーする香川にとっては屈辱だ。ドルトムント以上の強豪で現在プレーしている選手は、両チームで誰もいない。
日本代表の10番を背負う香川は、オーストラリア相手に実力を示す必要がある。昨年10月11日の敵地決戦は、1-1のドローに終わっていた。
「相手もその時とはフォーメーションも変わっているし、逆にコンフェデを経て自信を得ている部分もあるので厳しい試合になると思う。楽な試合には絶対にならない。そのなかで個人的にはどれだけ攻撃のなかで選手との意思統一を含めてやっていけるかは特に大事にしたい。そのイメージと仲間とのコミュニケーションを含めてやれれば、あとはもうメンタル的な準備はできているので、ピッチの上で無心でやるだけだと思っています」
2015年アジアカップ王者のオーストラリアは、6月のコンフェデレーションズカップで南米王者チリと1-1のドローを演じるなど、チームとして自信を深めている。相手メディアに突きつけられた「ピークは過ぎた」という酷評をはねのけることができるのか。平常心を貫く香川は、創造性溢れるプレーで勝利に貢献するしかない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images