ポルトガル移籍の中島、ラストマッチで華麗ループシュート GKも見送るだけの意表突く一撃
横浜戦後半35分から途中出場、タイミングをずらした一撃は惜しくもポスト直撃
ポルトガル1部ポルティモネンセへ期限付き移籍するFC東京MF中島翔哉が、ラストマッチとなったJ1第24節の横浜F・マリノス戦で後半35分から途中出場し、終了間際に意表を突くシュートで会場を沸かせた。試合は0-1で惜敗したが、リオデジャネイロ五輪で日本代表の10番を背負った男がサッカーセンスを見せつけている。
試合はお互いに決定打を欠いたまま0-0で推移し、後半35分に中島が登場。しかし、直後の同38分、MF齋藤学のパスを受けたMF扇原貴宏が浮かせたパスをゴール中央へ送ると、最後は途中出場のFWウーゴ・ヴィエイラが頭で合わせて、横浜が待望の先制ゴールを叩き込んだ。
劣勢のFC東京が反撃に打って出るなか、後半44分には横浜のエリア内に侵入。混戦のこぼれ球に反応した中島がボールキープからフェイントでDF山中亮輔を翻弄すると、GKの立ち位置を見てふわりと浮かせた華麗なループシュートを放つ。タイミングをずらした一撃に思わず横浜守備陣も一瞬足が止まり、GK飯倉大樹もボールを見送るしか出来なかったが、シュートは惜しくもポストを直撃してゴールならなかった。
最終的に0-1でFC東京が敗れ、中島の移籍前ラストマッチは黒星に終わったものの、状況を見極めたシュートを放つなど短いプレー時間でも存在感を示している。試合後は会場に駆けつけたファンに挨拶し、別れを告げた。
中島は今季21試合に出場し、2得点とやや物足りない数字ながら、そのテクニックの高さは誰もが知るところ。ポルトガルリーグで成長を遂げ、欧州でも注目を集める選手になれるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images