“仕上げのリンス”が3人翻弄、華麗な個人技で移籍後初ゴール 痛恨ドローも甲府に光明
巧みなフェイントでDFをかわし、強烈なシュートをお見舞い
ヴァンフォーレ甲府は27日のJ1リーグ第24節、本拠地で川崎フロンターレに2-2と引き分けたが、この一戦で輝きを放ったのが今年8月に加入したばかりのブラジル人アタッカーだった。
前半35分に先制を許し、1点ビハインドで迎えた後半25分に試合が動く。左サイドのコーナー付近でMF阿部翔平のパスを受けた途中出場のFWリンスは、巧みなフェイントでDFを翻弄。左に行くと見せかけて右に切り返して入れ替わると、カバーに来るDFの寄せを物ともせずにゴール前から強烈なシュートをお見舞い。3人を翻弄するなどガンバ大阪時代に“仕上げのリンス”と異名を取ったキレ味鋭い動きを見せ、同点に追いついた。
甲府はその4分後にFWドゥドゥが地を這うような強烈なシュートを突き刺し、第5節の北海道コンサドーレ札幌戦以来19試合ぶりの1試合2得点をマーク。データ分析会社「Opta」によれば、1点目と2点目の間はわずか3分25秒だった。
試合は勝利目前で川崎の元日本代表FW森本貴幸に痛恨の同点弾を決められ、4試合ぶりの勝利とはならなかったが、加入後2試合目で初ゴールを挙げたリンスが15位と低迷するチームの“希望”となる可能性を示したのは間違いない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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